外国人診療

2024-10-21言語

言語

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日本語での診療が難しい場合、医療者と患者で多言語を使いながら診療を行うことになる。
多くの場合、1)簡単な日本語を使用する 2)外国語を使用する 3)通訳・翻訳を介して日本語と外国語を使用する、のいずれかを選択、もしくは混合して使用します。

1)簡単な日本語を使用する

2017年の法務省の調査では、日本で暮らす外国人のうち、日本語を使えると回答した人は8割を超えています。
外国にルーツを持つ人には英語で対応しないといけない、などと決めつけず、わかりやすい日本語を使うことも有用です。
阪神大震災のときに外国人への情報提供が遅れたことをきっかけに開発された「やさしい日本語」は、難しい言葉を言い換えて、外国人とコミュニケーションを取る際に有用です。医療でも活用できます。

やさしい日本語 ー 医療×「やさしい日本語」
https://easy-japanese.info/

2)外国語を使用する

医療者が日本語以外の言語を使用する場合。
医療者・患者にとって流暢ではない言語を使用する場合は、誤解が生じやすいため、注意して使用します。
安全な診療のために、多言語問診票を利用したり、図・文字を併用するなどの方法が有用です。

多言語問診票(かながわ国際交流財団)
https://kifjp.org/medical/

3)通訳・通訳を介して日本語と外国語を使用する

日本語に不安がある場合、家族や友人、同僚が、通訳として同席することが多いです。その場合、プライバシーの保護には、留意しなくてはなりません。
近年では、医療用語や制度に強い医療通訳者の育成も進んでおり、自治体やNGOから派遣される通訳者、民間会社が提供する遠隔通訳なども有用です。彼らは多くの場合、通訳者としてトレーニングを受けています。
ただし通訳者が充足している言語は限られていますので、言語によってはGoogle翻訳などの通訳・翻訳アプリ、ポケトークなどの通訳機を活用することができます。

日本医療通訳協会
https://www.gi-miaj.org/

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